『青山☆聖ハチャメチャハイスクール』アイドルメンバーが恋愛禁止の契約違反で引退。交際したファンに運営会社が823万円の損害賠償請求
アイドルグループ『青山☆聖ハチャメチャハイスクール(メチャハイ)』のメンバー結城美帆さんと美浦聖奈さんが恋愛禁止の契約違反で引退。
『青山☆聖ハチャメチャハイスクール(メチャハイ)』とは、2012年8月18日に結成された7人組のアイドルグループ(今回の騒動で2名引退し現在5人グループ)
最新シングル(4thシングル)『STARTING OVER』では、オリコン総合ウィークリーランキング7位、オリコン総合デイリーランキング1位、オリコンインディーズランキング1位を獲得している。
青山聖ハチャメチャハイスクール(メチャハイ) 「STARTING OVER」 MV - YouTube
メチャハイメンバー恋愛発覚で引退騒動、事務所がファンに損害買収請求
アイドルグループのメンバーが、ファンと隠れて交際したとして、グループの運営会社が、メンバー、親権者、交際相手のファンに損害賠償を請求していることが11日、分かった。 グループは、青山☆聖ハチャメチャハイスクール(通称メチャハイ)で今年4月、中心メンバーだった結城美帆(19)と美浦聖奈(22)が突然、グループを脱退。
8月に都内で行われたファンイベントで、プロデューサーが「重大な契約違反があった。2人はファンと交際していた」などと理由を説明し、相手の実名まで暴露した。その上で、運営会社が823万2400円の損害賠償を求める内容証明書をファンに送付していた。
アイドルの交際相手をアイドル事務所運営会社が実名公開
両者共、損害賠償請求に不服を訴え、ブログやyoutubeなどで批判を表明した。弁護士を立て、争う構えを示しているとされている。
※現在はブログ・動画は非公開になっており、本当に本人なのかは不明。
損害賠償請求金額823万2400円の内訳はアイドルの契約が1年残っていた想定売上と、グッズの回収廃棄による損害と慰謝料を計算した額だという。
- アイドルと事務所の契約『恋愛禁止』は法的に認められるのか?
- 恋愛関係になっただけで引退に追い込んだとして損害賠償請求するのは法的に認められるのか?
疑問は尽きないが、どちらも法的に認められる可能性は限りなく低い。
特にファンの損害賠償請求を脅迫行為として訴えたら勝てるかもしれない傍若無人な行為だ。
アイドルの「恋愛禁止ルール」と事務所の責任問題
アイドルの『恋愛禁止』は業界暗黙の「ルール」であって「契約」とは認められないのは自明。
業界の不文律を破ったアイドルは誠実さに欠け、批判は出て然るべきなのは確かだ。
しかし、本質は短期間で2名の掟破りを出してしまったアイドル事務所の不祥事と見るべきだ。
トカゲのしっぽ切りで解決させるのは致し方ないが、アイドル個人を批判の矢面に立たせ、事務所が被害者ぶるのは如何なものか。
損害賠償請求の意図は?
本件の不可解なニュースは『アイドルグループの売名行為』では説明できない。炎上商法との見方もあるが、事務所はスキャンダルでの売名を好まないだろう。
事務所側は被害者として落とし前の付けさせ方として『ファンへの見せしめ』行為に出たのだろうか?
よほど事務所が前後不覚の怒り心頭か、何らかの窮地に陥って機能不全を起こしていると見て良いだろう。まともな経営判断能力があればファンに脅迫状を送りつけるという行為には至らない。
今回大きな話題となったことで、恐らく事務所は請求を撤回するだろう。
しかし、事務所がファンを脅迫した事実は変わらない。
被害者がどんな碌でもないない人物だとしても、法廷で争う展開を期待したい。
そのほうが、アイドル業界全体の健全化に繋がるのではないだろうか?