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映画『Wanted ウォンテッド』感想

映画『ウォンテッド Wanted』2008年公開。

ティムール・ベクマンベトフ監督 ジェームズ・マカヴォイ(ウェスリー・ギブソン役)主演のハリウッド映画。

 

 

あらすじ

ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は、自分の人生の何もかもにウンザリしている平凡な若者。変化のない仕事には行き詰まり、ガールフレンドは彼を捨て 親友のもとへ去ってしまう始末。彼には、人生の不運に耐え抜くための「何か」が欠如しているのだ。 しかし、謎の美女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)との出会いにより全てが激変する。 ギリシャ神話の時代から、神に代わって「運命の意志」を実践してきた秘密のフラタニティ(暗殺組織)の王位継承者が、なんと彼自身であると云う・・・。 ウェスリーは今や自らの新しい立場を受け入れなくてはならない。 そして、「墜落」、「私欲」、「裏切り」が渦巻く世界で闘い抜くだけの潜在能力を覚醒させる必要に迫られる。

 

映画『ウォンテッド Wanted』感想

見どころは秘密結社『フラタニティ』の荒唐無稽な設定だ。

マンガや小説では悪の秘密結社・正義の秘密結社として引用されることも多い、実在の組織『フラタニティ』だが、ウォンテッドの『フラタニティ』は神話の時代から続く暗殺組織として描かれている。

フラタニティ』は神の啓示『運命の意思』に従い、暗殺を遂行する暗殺組織。

『運命の意思』とは何の変哲もない機織り機なのだが・・・

その機織り機が紡ぐ生地には『世界の秩序維持の為に死ぬべき人間』が暗号で織り込まれている(!)

フラタニティーとは生地に織り込まれた『暗殺指令』を受け、神に変わって暗殺を遂行し、世界の秩序を維持する秘密結社なのだ。

 

映画『ダビンチコード』も裸足で逃げ出す荒唐無稽っぷりな設定であるが、映像で見ると何故か納得してしまう。

現実で考えるとあり得ないが、『映画の中の現実では存在する』説得力を持たせる演出の巧さだろうか。