ジブリ鈴木敏夫プロデューサー、庵野監督に熱烈ラブコール「宮崎駿なき後は、庵野秀明氏しかいない」
鈴木敏夫プロデューサーの意表を突く熱烈ラブコールに庵野監督も驚いた様子。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが26日、都内で行われた『第27回東京国際映画祭』(10月23日~31日)の記者会見場で取材に応じ、「宮崎駿なき後は、庵野秀明氏しかいない」と太鼓判を押した。隣りにいた庵野秀明氏は「大きく出ましたね~」と笑顔を見せていた。
鈴木氏は「向こう10年、庵野が日本のアニメーション界を牽引していくことになると思う」と期待を寄せ、「才能のある人にしかものはつくれない。天から与 えられた才能を大事にしてこれからも作品を作ってもらいたい」とはっぱをかけた。
要するに鈴木敏夫プロデューサーが庵野秀明監督に「ジブリに来てくれ」と遠回しにラブコールを送っている。
宮﨑駿監督の半引退宣言で監督不在のスタジオジブリ
ジブリアニメーション部門の解体は鈴木プロデューサーが否定したものの、ジブリが今先行きの見えない「ジブリ存亡の危機」に直面しているのには変わりない。
宮﨑駿監督の弟子であり実績もある庵野秀明監督はジブリにとって喉から手が出るほど欲しい人材であろう。
しかし、いくら鈴木敏夫プロデューサーがラブコールを送っても、庵野監督自身スタジオカラーの代表取締役社長のため、スタジオジブリに移籍は考えにくい。
ただ、共作や監督を外部から呼ぶことはアニメ業界では珍しくない。確執のあった師弟関係も近年解きほぐれ、「風立ちぬ」で庵野監督が主演声優に抜擢、「巨神兵東京に現わる」で等のジブリとスタジオカラーのコラボも実現している。
「庵野秀明監督作ジブリ作品」を見る日も近いのではないだろうか。